専業主夫ポン吉、徒然なるままに

20年近く主夫をしてきたポン吉の備忘録のようなブログ。

一般家庭の子供でも私立大学の医学部に進学できるか

東京医科大学で不正入試があったという話を耳にした時、おそらく受験生の親は医者だろうと思った。

しかしよく聞くと、父親は文科省の官僚で、その地位を利用した贈収賄事件とのことだった。

文科省の官僚ということは国家公務員。いくらエリートとはいえ年収は民間企業とそう変わらないはずなのに、学費の高い私立大学の医学部に通わせられるのかと思った。

私大医学部の学費は住宅ローンとほぼ同じ

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東京医科大は6年間の学費が29,833,700円(仮に特待生であっても24,833,700円)という大金が必要になる。

人生で一番大きな買い物と言われている住宅を購入する際に多くの人は借金をする。その際の住宅ローンの平均借入額は住宅金融支援機構によると3000万円ぐらいらしい。

つまり東京医科大に子供を進学させるには住宅ローンと同じくらいの費用が必要になる。しかも住宅ローンのように長期間に分割することはできず、たった6年間で毎年500万円ほどを支払わなければならない。

厚生労働省の調査によると、世帯主が40代の1世帯当たりの平均所得は686万円、50代だと768万円ほどらしい。受験生のいる世帯主はおおよそ50歳前後と考えると平均所得は700万くらいになる。その所得から500万円をたった一人の子供の学費だけに使ってしまうと、残りは200万円となってしまい生活は困窮する。

そこで奨学金を日本学生支援機構で借りるとすると、私立大学の医学部の場合は1月あたり最大16万円を借りることができる。

毎月16万円を在学6年間ずっと借りるとすると1152万円になるので、東京医科大の場合はあと1800万円ほどあれば通学できるようになる。毎年300万円あればいける。もちろんこの場合、奨学金の借主は子供になるので在学中に1152万円の借金を社会人になる前に背負わせることになる。

しかし、現実には一般家庭で子供一人に対して学費だけで年間300万円を支払うのは難しいと思う。地方から進学する場合は生活費も考えないといけないし、他に兄弟姉妹がいる場合はその子供の学費もある。

つまり一般的な家庭の子供が私立大学の医学部に通学するのは困難であると言わざるを得ない。

そうなると私立大学ではなくて国立大学の医学部に進学することを考えることになる。国立大学の医学部の6年間の学費はおおよそ350万円だから私大医学部と比べると圧倒的に安い。

そのせいか国立大学の医学部はものすごく難易度が高い。

学費が安いと難易度が高い

私立大学の医学部でも学費が安くなれば受験の難易度がアップするのだけれど、国立大学はどこも学費がほぼ同じで格安なので、地方の国立大学であっても医学部に関しては東京大学の医学部以外の学部に入学できるほどの学力が必要になってくる。もちろん都市部の国立大学のほうが難易度は高いけれど、偏差値で言えばどの国立大学医学部もほんとに高いところの狭い範囲に集中している。

ちなみに学力が高ければ私立大学でも特待生として学費の減免があったりするので一般家庭からでも通学できるかもしれない。

そこで国立大学と私立大学の特待生枠ねらいで併願受験することを考えるのだが、私大医学部の受験料はとても高い。だいたいどこも他の学部の倍ほどで6万円のところが多い。

それでも私大医学部特待生をチャレンジして、もし不合格ならまだあきらめもつくが、特待生枠では不合格でも一般枠で合格した場合は、子供に進学をあきらめさせなければならないという辛い状況が待っている。

そんなことなら国立大学だけを狙って受験させる方がいいのかもしれないと考えてしまう。

どちらが良いかよくわからないが、奨学金以外にも大学が保証人になって学生本人が借主となって教育ローンを組んでくれる銀行もあるようなので、莫大な借金を学生時代に背負ってでも医者になりたいという志が子供にあれば国立だけでなく私立の医学部も視野に入れてチャレンジしてみるという手もある。

ちなみにすべて不合格になって浪人する場合、医学部受験専門の予備校というものがある。授業料は1年間で500万円ほどする。それは一般家庭とは別世界だと思う。

そのような予備校がいくつもあるということは、やはり医学部受験というのはまだまだ富裕層の人たちが多いのかもしれない。