専業主夫ポン吉、徒然なるままに

20年近く主夫をしてきたポン吉の備忘録のようなブログ。

リストラ候補でも大丈夫かも、働きアリの法則

先日、昔からの知り合いの退職パーティというものに出席した。

ポン吉が退職パーティの主人公である彼と初めて会った時、彼は営業部長だった。体も大きく、声もでかいし態度もでかかった。仕事に対しては即断即決するタイプだった。今だったらパワハラと思われるような言動もよくあった。

リストラ候補

バブル崩壊後、そんな彼の営業部にもリストラの波が押し寄せた。

彼の部の営業成績は決して悪くはなかったが、人員を一人減らさないといけなくなったようだった。

彼の決断は早かった。部内で一番働きが悪い人間をリストラ候補としてリストアップしていた。

彼は、「四六時中、働いているように見える働きアリでさえ、その集団の中の2割は働かない奴がいる。」と言って、それに比べて自分の営業部はたった一人だけが働かないのだから、優秀だというようなことを話していた。

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ポン吉も働きアリの話は知っていた。働きアリの法則とか言って、全員が働いてるかのように見える働きアリでも2割は働かないでサボっているアリがいるらしい。

ただその法則の話には続きがあったのだが、ポン吉は彼も当然知っているだろうと思ってその時は何も言わなかった。

リストラ君は左遷

リストラ候補に選ばれていたリストラ君は数か月後に地方の営業所に転勤していた。リストラ君のことをポン吉は知らない仲ではなかったので正直ショックだった。リストラ君は理系学部の出身で人よりもパソコンと向き合ってる方が好きだった。

ただリストラといっても本社営業部から地方の営業所に配属になっただけで、クビになったのではなくてよかったと思っていた。

ポン吉もその後、サラリーマンを辞めて専業主夫になったのでリストラ君に会うことはなかったし、もう会うこともないだろうと思っていた。

あれから20年以上が経って、ポン吉の出席した退職パーティの主人公である営業部長だった彼は結局、取締役にまで出世していた。そして任期満了により退職することになった。

そのパーティでは参加者が彼の今までの仕事に対する労いの言葉などをスピーチしていた。

そしてその中に見覚えのある人がいた。リストラ君だった。どうして左遷されたリストラ君がここにいるのか、ポン吉はなんだか嫌な予感がした。

 

チャンス到来

リストラ君がスピーチする前に司会進行役の女性がリストラ君を紹介した。

その言葉を聞いてポン吉の嫌な予感は吹き飛んだ。

リストラ君は退職する彼の後任の取締役というふうに紹介されたからだ。

リストラ君が取締役に? すぐにはどういうことかよくわからなかったが、いろいろと話を聞いていると、どうやらリストラ君はバブル崩壊にともなって営業成績を落としてしまい、地方勤務となった。

ここまではポン吉も知っていた。

しかしその後やってきた時代の流れというか世の中のIT化の波に、理系出身のリストラ君はうまく乗れたようだった。

しかし、ポン吉はそれだけではない気がした。

20年以上前に今日退職する、当時営業部長だった彼がポン吉に話した働きアリの法則、あの話の続きを思い出した。

どんなに働いてるように見える働きアリの集団も必ず2割は働かない奴がいる。

しかし、その働かないアリだけを集めて一つのグループにすると、今まで働かなかったアリのうち2割は良く働くようになるというのだ。

リストラ君は左遷された職場で、その2割になった。ということはもし左遷されずにそのまま営業部に残っていたら、リストラ君にチャンスが到来したかどうかはわからないかもしれない。

そう考えると、うまくいってる組織でも定期的に人事異動を行ってるのはちゃんと理由があるということだろうか、なんて思ったりした。

それとどういう巡り合わせかわからないが、リストラ君を左遷させた営業部長だった彼が、今度はリストラ君に「おつかれさま」と言われて会社を去ることになったというのは因果応報という気もした。もしかするとリストラ君の気持ちは臥薪嘗胆だったのかな。だとすると、この人事異動自体がリストラ君の仕組んだものだったかもしれないと思えなくもない。