専業主夫、ポン吉の徒然なるままに

20年近く主夫をしてきたポン吉の備忘録のようなブログ。

初めて見た金属バットの使い方、想像力の欠如は怖い

高校野球と言えば、金属バットのカキッーンという打球音が印象的だ。

木製バットを使うプロ野球では聞くことができない打球音だ。

しかしポン吉は、金属バットを違う用途で使っている人を見かけたことがある。

昔の学校は凄かった

ポン吉が中学の頃は、今では考えられないようなことが日常的に行われていた。

尾崎豊の歌にもあるように学校の校舎の窓ガラスが割られる、ということは珍しくなかった。

教師が生徒に体罰を与えるのは常識だった。

野球部で練習中にエラーや何か失敗したら、けつバットといってお尻をバットでたたかれたりした。もちろん軽くたたくが結構痛いらしい。

ポン吉が入学した中学には、3年生に凄い先輩たちが数名いた。

そのせいもあってか、男子トイレは使い方に注意が必要だった。

1年生の男子トイレの近くには何故か教職員が見張りのように立っていた。

中に入ると、手書きのポスターが貼られていた。

漢字2文字で大きく「禁煙」と書かれていた。

2年生の男子トイレには教職員の姿はなく、中に入るとやはり手書きのポスターが貼られていた。

そのポスターには「ニコチンは水に流れるので、水を飲もう」と書かれていた。

3年生の男子トイレは、普段は1年生が入ることは禁止されていた。

中に入ると、大便器のある所に扉がなかった。

「ウンチはどうするの?」と疑問に思う1年生が多かったが、3年男子トイレでは安全上の都合でトイレの扉を付けていないし、トイレットペーパーも用意されていなかった。

壁にはやはり手書きのポスターが貼られていた。

ポスターには「火の用心」とだけ書かれていた。

「火の用心」というポスターは小学校や家の近所でもよく見かけることがあったので、ありきたりに感じるはずだったが、トイレットペーパーのない3年男子トイレで見た「火の用心」にはとてつもなくリアリティを感じた。

先輩に目を合わせてはいけない

ポン吉たち中学1年生は決して上級生に目を合わせてはいけなかった。

放課後は1人で帰ることはせずに友達と連れ立って下校するように指導されていた。

しかし、ある時、校門を出たあたりで多くの生徒たちが立ち往生していた。

ポン吉が校門の外まで行くと、隣町の中学の生徒が10人ぐらいで校門の外の道をふさぐようにして立っていた。

中には竹刀や金属バットを持っている者もいた。

金属バットを持っている男子が何か叫んでいた。

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誰かの名前を大きな声で呼んでいた。

ポン吉はすぐに誰の名前かわかった。

ポン吉の中学で一番恐れられていた3年生男子の名前だった。

その先輩は1時間目の授業に間に合うように登校することはまずなかった。

授業の途中でバイクや車の大きな爆音とともに学校にやって来ることが多かった。

そして放課後も爆音とともに下校していた。

その日は1度も爆音を聞いていないので、その先輩は学校に来ていないと思った。

だから、金属バットの男子がいくら叫んでも先輩に会うことはできないはずだった。

しかし、校門で立ち往生していた生徒の人混みが二つに割れてその中から先輩が現れた。

先輩はその金属バット男子の前までゆっくりと歩いて出て行った。

2人で何か言葉を交わしていたが、

金属バット男子が脅すような大きな声を出すと、先輩はやれるものならやってみろ的な言葉を発した。

すると金属バット男子は先輩めがけて金属バットを振り下ろした。

金属バットは先輩の頭部に直撃した。

先輩は倒れ、金属バット男子は追い打ちをかけようとしていた。

ちょうどその時、バイクと車の爆音が聞こえてきた。

すぐに大勢のバイクと車に乗っていた怖い人たちでその場はいっぱいになった。

その人たちが、立ち往生していたポン吉たちに早く帰れと言うので、みんなその続きを見たいのはやまやまだったが、目を合わしてはいけない人たちだったので、みんな先輩と金属バット男子を見ないように下校し始めた。

数分後には先輩も金属バット男子とその仲間も車に乗せられて、爆音とともに消え去った。

その後すぐに、学校の先生がやって来て、どうかしたか? 何かあったのか? と生徒たちに尋ね始めた。

当然、誰も何も知らないと答えるだけだった。

そのことがあってからも、先輩は学校に爆音とともに現れていたので、頭の怪我は大したことがなかったのだろう。

しかし金属バット男子はきっとただではすまされていないだろう。

想像力の欠如は怖い

ポン吉はこのことを今でも鮮明に覚えている。

とにかく人間の怖さを見せつけられた気がした。

それは金属バットで人を殴ったら、死ぬかもしれないと想像することができない人間がこの世には存在することだった。

先輩は金属バットで殴られる時、全くよけるそぶりがなかった。

金属バット男子は躊躇なく先輩の頭に金属バットを振り下ろした。

小学生でも、いや幼稚園児でもそれが危険であることを理解し実行することに戸惑うはずだ。

危険性を想像して躊躇する、この思考回路が先輩と金属バット男子には欠如しており、そんな人間が自分の周りに実在していることが恐ろしかった。

ただ最近のニュースを見ていると、そういう人はいつの世でもどこにでも普通に存在しているように感じさせられる。

まさしく、渡る世間は鬼ばかり。

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