専業主夫、ポン吉の徒然なるままに

20年近く主夫をしてきたポン吉の備忘録のようなブログ。

スイカは美味しいけれど、自ら買おうとしない訳

夏といえばスイカ

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夏になると、いたるところでスイカを目にするようになる。

子供の頃、夏休みに祖父母の家に遊びに行くと井戸にスイカを丸ごと一個入れて冷やしていた。

夏休みといっても、祖父母の家に行くのはたいていお盆休みだった。

他の親戚もみんな里帰りしてくるので、祖父母の家はお盆になると大賑わいだった。

だから、スイカ一個を切り分けても、あっという間になくなってしまっていた。

ポン吉はいつも一切れしか食べれなかった。

祖父とポン吉と二人で釣りに出かける機会があった。

ポン吉がポンポン船と呼んでいた手漕ぎボートにエンジンがついたような小さな船で海に出た。

朝早くに釣り始めたが、昼になってもほとんど何も釣れなかった。

すると祖父が無人島のような小さな島に船を上陸させた。

ポン吉たちはその島の浜辺で持参したお弁当を食べた。

祖父が島の奥へ入っていくのでついていくと、ポン吉たちの上陸した浜辺の反対側にスイカ畑があった。

人は住んでいないようだけど、小さな小屋があり近くには井戸もあった。

祖父が言うには知り合いの畑だそうだ。

祖父はその畑からスイカを一個収穫してきた。

スイカは手でたたくとポンッと高い音が鳴るほうが実が詰まって良いそうだ。

ポン吉たちはそのスイカを持って船に戻った。

そして再び船を出して釣りを始めた。

スイカは網に入れて海に浮かべておいた。

真夏の日を遮るものが何もない船上だったので、喉が渇いてしかたなかった。

そこで先ほどのスイカをいただくことにした。

祖父はスイカ一個を4等分してくれた。

ポン吉と祖父と二人だけであっという間に完食した。

祖父は残ったスイカの皮を小さく切り分けて海に捨てていた。

祖父が言うには魚をおびき寄せる撒き餌になるらしい。

しかし、その効果はあまりなかったようで、いっこうに釣果はあがらなかった。

しばらくすると、あまりの暑さと調子に乗ってスイカを食べ過ぎたせいか、少し気持ち悪くなってきた。

そしてついに我慢できなくなって、吐いてしまった。

さすがに船の中ではなく、海に向かってだった。

スイカで大漁

海ではお昼に食べたお弁当やスイカがはっきりと見てとれた。

祖父はすぐに陸へ戻ろうとしたが、その時、ポン吉の竿にあたりがあった。

祖父の竿にもあたりがあり、その後はしばらく入れ食い状態が続いた。

釣れたのは鰯のような小魚だったが、祖父もポン吉も大漁に大喜びだった。

祖父の家に戻って魚のさばき方を祖母に教えてもらった。

祖母は魚の腹を割いて内臓を取り出していた。

内臓をよく見ると、お昼にポン吉が食べたスイカがあった。

他の魚の内臓にも同じようにスイカらしきものがあった。

やはり祖父が言ってたように、小魚はポン吉のまき散らしたスイカにつられてやってきたのかもしれない。

釣ってきた魚とさばいた内臓のにおいはポン吉には異臭に思えた。

そして内臓の中のスイカも気味が悪かった。

その日以来、ポン吉はスイカを自分から望んで食べることはなくなった。

なので子供たちには申し訳ないと思いながらも、ポン吉は主夫になってから一度もスイカを買ったことがない。

もっとも、そのことは家族全員が知っているので、いつも奥さんがスイカを買ってくる。

ポン吉も一切れだけ頂くが、どうしても腹を割かれた鰯を思い出してしまうので、素直に美味しさを感じることができない。

スイカで鰯を思い出すが、鰯を見てもスイカを思い出すことはない。変なものだ。

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