専業主夫、ポン吉の徒然なるままに

20年近く主夫をしてきたポン吉の備忘録のようなブログ。

居酒屋のキャベツにいたアオムシを忖度する

学生時代の先輩と久しぶりに会ったので、昼過ぎから営業している居酒屋に入った。

かなり飲み食いしたあたりで注文していた串カツとキャベツがやってきた。

新鮮な証?

ポン吉が串カツを食べていると、

先輩が

「えっ!」

と声をあげた。

どうかしましたと先輩に尋ねると、キャベツの方を指差して小声で

「アオムシがいる」

と言った。

見てみると、確かにそいつは、ポン吉が注文したキャベツをポン吉より先に食べていた。

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すぐに店員を呼んで他の客にわからないようにキャベツの上にいるアオムシを見せた。

店員は驚きながらもすぐポン吉たちに謝り、

「新しいものと取り替えます!」

と言ってきた。

ポン吉も先輩もすでに結構な飲み食いをしていたし、おひらきにちょうど良い頃合いだったのでお断りしてお会計してもらうことにした。

ポン吉たちがお会計しようとすると、先ほどの店員ではなくて、店長らしき人がやってきた。

店長はポン吉たちに丁重に謝罪しながら、

「お会計は結構です」

と言ってきた。

ポン吉はラッキーと心の中でガッツポーズをしていた。

すると先輩が

「虫のことは驚きましたが、新鮮な証拠だと思いますから‥‥」

と言って、お金を支払おうとしていた。

少しの間、店長と先輩のやり取りがあったが、結局は店長の勢いに先輩が折れてお会計はしないことになった。

目に見えないもの方が怖い

店から出ると先輩が、

「なんだか、申し訳なかったよなあ~」

とポン吉に言ってきた。

「でも、新鮮なのはさておき、良く洗って出すのが常識ですから」

とポン吉が答えると。

「違う、違う、あのアオムシのことだよ」

と、先輩は虫に気を使っていた。

少し酔いが回っていたのかもしれない。

先輩はポン吉にアオムシの話をしはじめた。

先輩によると、チョウが産卵してその卵から無事にアオムシになれるのはわずか2%ほど。

だからアオムシが1匹いれば、その50倍の数の卵が産まれていたことになる。

ポン吉はさっきのキャベツを食べてなくて良かった、と心から思った。

しかし先輩によると、間違ってアオムシを食べてしまうことよりも、知らないうちに農薬たっぷりの野菜を食べてしまう方が怖いことだし、その可能性は高いそうだ。

たしかにアメリカや中国のように広大な農園では農薬の散布方法も豪快だ。

飛行機から大雑把に農薬を散布している映像をテレビで見たこともある。

アオムシのように目に見えるものよりも、農薬のように目に見えないものの方が恐ろしい。

そう言えば

ニュースでよく見かける「忖度」というのも、目に見えるものではないようだ。

その場の空気を読むというのは、大人になる過程で当たり前に身につける処世術だから、それが正しいかどうかは別として誰でも日常的に忖度というのを実践しているんだと思う。

先ほどの居酒屋の店長もアオムシ入りのキャベツを出されたポン吉たちの気持ちを忖度したのだろう。

しかしその忖度はお門違いだった。

ポン吉たちが店を出ようとしたのは、ちょうど帰るのにいい時間だっただけで、店に対して何一つ抗議はしていなかった。

むしろポン吉の先輩は新鮮な野菜を出していると言って、店のことを少し褒めたりしていた。

もっとも、ポン吉は目に見える支払いがなくなったので、店長の忖度を心の中で喜んでいた。

やはりポン吉は人としてまだまだのようだ。

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