専業主夫、ポン吉の徒然なるままに

20年近く主夫をしてきたポン吉の備忘録のようなブログ。

仏壇の処分は難しい、隠し引き出しには注意が必要

知人の引っ越しの準備を手伝いに行った。

歴史のある古い家だったので、何か価値のある骨董品とかが出てくるのではと少し期待していた。

しかし、ポン吉がその家に入った時には、たいていの物は段ボールに詰め込まれていた。

ただ、手つかずのものが一つあった。

昔は年配の人の家ではよく見かけていたが、最近はあまり見かけなくなった。

大きくて黒光りして存在感のある仏壇だ。

手の込んだ細工がきれいに施されていて立派なものだということは、仏壇の知識に乏しいポン吉でもわかった。

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仏壇の処分

仏壇は粗大ごみとして簡単に処分してはいけないらしい。

今までご先祖様の魂が仏壇に宿っていたので、処分する前にその魂を仏壇から抜かないといけない。

それを閉眼供養と言うそうだ。

ご先祖様の魂が抜かれた仏壇は、その段階で単なる入れ物になるので、処分可能ということになる。

その家にあった仏壇はすでに供養が済んでいた。

だから仏壇の中は空っぽだった。

ポン吉は忘れ物がないか仏壇の引き出しの中をチェックした。

何もないのを確認して、仏壇に背を向けると、ポン吉の背後で

「カランッ」

と何か音がした。

仏壇のほうを振り返ってみると、引き出しではないところの板が仏壇から剥がれ落ちていた。

ポン吉は仏壇を壊してしまったと、あせってしまった。

剥がれ落ちた板を元の場所にくっつけようとしていると、中に引き出しのようなものを見つけた。

中を確認する前に、知人を呼んだ。

どうやら、隠し引き出しというものらしかった。

昔はその隠し引き出しを簡易金庫のように使っていたようだ。

だとすると、

中にはきっとお宝が!

とついつい邪まなことをポン吉は考えていた。

100年の時を経て出てきたもの

隠し引き出しの中にあったのは、香典帳だった。

何冊かあったが古いものだと、明治初期の香典帳だったので19世紀のものということになる。

亡くなった方はおそらく江戸時代に生まれたはず、もしかすると18世紀の出生かもしれない。

香典帳だから、人の名前と香典の金額が書かれていたが、現在では流通していない単位の金額が多かった。

一番新しいものでも昭和初期のものだった。

知人によると、いつ誰がこれらの香典帳を隠し引き出しに納めたかわからないらしい。

ポン吉は100年以上も昔の手書きの文書に興奮していた。

そして、香典帳をよく見ると亡くなった方の名前が書かれていることに気がついた。

書かれている名前を見てポン吉は驚いた。

すぐにポン吉はその名前の部分を指差して知人に示した。

知人は絶句した。

香典帳に書かれていた名前は知人と同姓同名だった。

ご先祖様だから同姓であることはわかるが、名前も同じだった。

100年以上前に自分と同じ名前のご先祖様がいたというのは不思議な気がしたが、

考えてみればポン吉にも子供がいるが、子供の名前を考える時に、名前が親戚とかぶらないように気を使うのは生きている人の名前だけだった。

だから、すでに亡くなっているご先祖様に自分と同じ名前がいたということは案外珍しくないのかもしれない。

しかし、知人にしてみれば仏壇を処分する直前に、何年もの間その存在を知られていなかった隠し引き出しが見つかって開けられることになり、自分と同じ名前のご先祖様の香典帳を手にするとは、何かのご縁を感じざるを得ないだろう。

ご先祖様からの何かしらのメッセージと考えて当然だ。

結局、その日は仏壇の処分はしなかった。

きっと、あの家に代々受け継がれてきた美しく黒光りしていた仏壇こそが、お宝だったようにポン吉は思っている。

しかし、

できれば香典帳と一緒に香典も入っていればなあ、

と考えるポン吉は罰当たり者です。

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