専業主夫、ポン吉の徒然なるままに

20年近く主夫をしてきたポン吉の備忘録のようなブログ。

宗教上の理由で体育祭に参加できない高校生

先日、ポン吉の子供の体育祭に行ってきた。

昔は10月に行うことが多かったが最近は5月くらいに行う学校が増えてるらしい。

4月に新入生やクラス替えしたばかりの生徒たちにとって、5月頃に行う体育祭はクラスが一致団結する良い機会だし、秋は他の行事も多いからだそうだ。

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ポン吉が高校生の時は体育祭と言えば10月の体育の日に開催されることが多かった。。

3年生は受験前ということでほとんど参加することはなかったので、1年生と2年生によってほとんどの種目は構成されていた。

帰宅部員の寄せ集めの応援団

運動部にも文化部にも所属しておらず、体育祭当日の係にもなっていない人たちで、応援団を構成するのがポン吉の高校の恒例となっていた。

とくに1年生の時に応援団を経験した者は自動的に2年生でも応援団員になるのが暗黙の了解だった。

2年生で応援団員になる者たちが、1年生たちに応援団員になるよう勧誘することになっていた。

そしてポン吉は2年生の応援団員だった。

応援団員の服装は男子生徒は全員黒い学生服姿。

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女子生徒はチアリーダーなので自分たちで作ったオリジナルの服を身につけていた。

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応援団には応援合戦という応援団員が独自に考えた演目があったので、女子の服装の準備や演技の練習は9月早々に始める必要があった。

どの部活にも所属していない帰宅部の1年生は、たいてい2年生の勧誘をやんわりと拒絶していた。

実はたいていの2年生の応援団員も1年生の時に同じように勧誘を受けて拒否していた。

しかし断り切れずに応援団員になった初めの頃は、しかたなくやらされているという感じだった練習も、日が経つにつれてみんなで一つのものを作り上げていくという目標が見えてきてやりがいを感じるようになっていた。

体育祭を迎える頃には、それまで自分自身が帰宅部だったにもかかわらず、授業が終わって帰宅するする人を見て、

「すぐに、家に帰ってどうするの?」

と思うほどになっていた。

実際に応援団員として1ヶ月あまり練習して体育祭を経験すると、寄せ集めの集団でも一致団結して何かをやり遂げたという達成感があった。

だから、ポン吉たち2年生は、帰宅部の1年生にぜひ応援団に入って一緒に運動会を盛り上げてもらいたいという気持ちで勧誘していた。

多くの1年生の帰宅部員たちは、人前で大きな声をだしたり、何か演じたりするのが恥ずかしいというのが応援団になることを敬遠する理由だった。

宗教上の理由で不参加

しかし、たった一人だけはっきりとポン吉の勧誘を断った男子生徒がいた。

彼の断る理由は、

「宗教上の理由で特定のものに加担することはできない。」

というものだった。

ポン吉は彼の言うことがうまく理解できなかったが、周りの1年生がわかりやすく説明してくれた。

彼は1年生の中で少し変わった存在であった。

体育の授業は対戦形式のものはすべて参加できなかった。

つまり、サッカー、バスケットボール、バレー、柔道などはすべて見学するだけで、個人競技の長距離走や水泳は参加できた。

そして校歌や国歌も唄うことはせずに聞いているだけだった。

だから彼は当然のごとく応援団の勧誘を断ったのだ。

ただ彼は放課後にすぐ帰宅する帰宅部員ではなかった。

いつも放課後は図書室で本を読んだり勉強をしていた。

だからポン吉たちが応援団の練習を終えて学校から帰る時によく彼を見かけた。

というよりも、ほとんど毎日のようにポン吉たちの一団と一緒に下校していた感じだった。

1年生の応援団員の中では、彼は体育祭には来ないだろうという話になっていた。

たしかにプログラムのほとんどは対戦形式で点数を競うものだったし、校歌も唄えないのでは無理もない。

しかし、予想に反して彼は体育祭に出席した。

ラジオ体操ではしっかりと準備運動をしていた。彼の参加できる競技がないにもかかわらず。

結局

それでも彼は最後まで体育祭に出席していた。

体育祭の成績発表の際に、ポン吉たちのチームが6チーム中2位で大喜びしていたら、後ろの方にいた彼が控えめに拍手しているのが見えた。

もしかしたら、ポン吉たち応援団と1ヶ月余り一緒に下校することで、何かしら一体感が生まれたのだろうか。

とにかく、初めは嫌がっていた帰宅部員を寄せ集めた1年生応援団員たちも終わってみれば、感動のあまり泣き出す者もいるくらい一致団結して一つのことをやり遂げた達成感は半端なかった。

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