今週のお題「ゴールデンウィーク2017」
GWを9連休できる人はいいが、ポン吉は子供の学校とか部活があるので、専業主夫としていつもと変わらない日常を過ごしている。
しかし、ポン吉と同年齢の友人は連休を利用して、四国に聖地巡礼に行くと言って喜んでいた。
お遍路さん
四国八十八か所は1度に全部を巡らなくても良いはずだし、アラフィフの夫婦だったら、お遍路さんも苦行にはならないだろう。
ポン吉もいずれ子供の世話から解放されたら、一度はトライしてみたいと思っている。
ポン吉の場合は、宗教的意味合いよりも観光気分が強いので、四国食べ歩きの巡礼になってしまうかもしれない。
現代の聖地巡礼
ポン吉の子供たちに「聖地巡礼」と言うと、アニメやドラマ、映画の舞台になった場所を訪れることを意味するようだ。
お遍路さんやエルサレムやメッカは想像しないみたいだ。
ポン吉が住んでいる近くにも聖地とされているところがあるらしい。
たしかに、そこには毎日大勢の信者?たちが巡礼しに来ているのを見かける。
問題もある
信者たちは聖地に巡礼した証に写真を撮るのだが、たまに近隣住民と言い合いになったりしている。
聖地の近隣住民からしてみれば、ある日突然、自分たちが知らないところで自分たちの住んでいる場所が聖地として全国に発表された訳だ。
そうなってしまうと後は、ごく普通の穏やかだった町は大きく変貌してしまう。
毎日のように見知らぬ大勢の信者たちがやってきては、巡礼の証として写真を撮影する。
その写真には近隣住民の家も写っているに違いない。
もしかすると近隣住民の姿もたまたま写っているかもしれない。
信者たちは自らの聖地巡礼という偉業を友人知人に知ってもらおうと、その写真をSNSなどにアップして拡散することになる。
それは近隣住民にしてみれば看過できないかもしれない。
メリットもある
ドラマ撮影の舞台となった商店街などは、みずから聖地であることを名乗り出て信者の巡礼を歓迎している。
住宅街と違って商店街などは信者の巡礼を集客のチャンスと捉えれるので聖地となることに前向きのようだ。
町おこしの一環として、信者の聖地巡礼を期待して自治体や観光協会が映画やドラマのロケ地の誘致活動に積極的なところもある。
地域活性化の一手段として、地元の聖地化は今からでも作り出すことができる観光資源として重要な役割を担っている。
ところで、
ポン吉の四国へ聖地巡礼に行った友人から届いたメールには、
タイトル「聖地巡礼」と書かれていた。
道後温泉の写真だった。
彼はいったいどっちの信者なのだろうか?
「坊っちゃん」かそれとも「千と千尋の神隠し」か。
いずれにしてもポン吉の友人にとって四国の聖地巡礼はお遍路さんではなかったようだ。